なほちゃんのページ

              オムニパークの おもいで

                                     あだちなほ

 わたしは、おにいちゃんのおつきそいでおかあさんのおなかにいるときから、オムニパークにかよっていました。

 はじめてきょうしつのいすにすわったとき わたしがうれしそうだったこと、一さいのときは、よくないてせんせいに「おくちとじて」といわれて、くちをてでおさえてがんばってなきやんだりしたこと、ちょっとがんこなところがあったこと、でもオムニパークがだいすきでいっしょうけんめい、いろいろなことをがんばっていたことを、おかあさんからききました。

 四さいのなつやすみのしゅくだいは、おかあさんのしごとがおやすみのときしかできなかったので、ちょっとたいへんだったけどさくひんができあがったときに「がんばったね」とほめてもらえてうれしかったです。

 えのぐでえをかくとき、いつも水がおおすぎてしまったけど、たのしかったです。マフラーのゆびあみは、どんなふうにできあがるのかなと、おもっていました。でもできあがったら「へび」みたいにながくなって、おもしろかったです。それをおかあさんがもっとかわいくしてくれたので、わたしのたからものになりました。

 みんなのまえで、なつやすみのおもいでとかをはっぴょうするとき、とてもドキドキして、がまんしてもなみだがでてきてしまったことが、たくさんありました。

 はじめて「じ」をふくおかせんせいが、おしえてくれました。じぶんのなまえをかくのも、さいしょはむずかしかったです。でも「こうひつ」と「しゅうじ」をがんばったので金のシールを二まいはってもらえて「とうきょうびじゅつぶんかきょうかいしょう」をもらえたので、とてもうれしかったです。

 オムニパークをそつえんしても、しゅうじやべんきょうをがんばります。一さいのときから五ねんかん、たくさんのことをおしえてくれて、ありがとうございました。オムニパークのことを、わたしはわすれません。ふくおかせんせいも、わたしのことをわすれないでください。

なほちゃんの直筆です。