子育て Q & A |
Q 2歳児(男児)のお母様からのご相談 |
おじいちゃんやおばあちゃんが来た時は、少しわがままになることがあり、トイレや着替えその他、ちょっとしたことを私がしようとすると、
「おじいちゃんがいいんだ!」「おばあちゃんがいいんだ!」「ママはイヤ!」 と言って、おじいちゃん・おばあちゃんにやってもらおうとします。 それに最近、バカというようになり困っています。叱られるとバカと言って反抗することがあります。どうすればよいのでしょうか。 |
A
このぐらいの月令だとちょうど反抗期と言えます。俗に言う反抗するから反抗期と捉えられていますが、実際にはいろいろな意味で急激に成長し心と体のバランスがとりにくくなっている時という方が正しいのです。 つまり、今までは赤ちゃんだったので何でもやってもらう事が自然で、甘えていれば自分でも満足だったのです。でも、だんだん自分でなんでもやってみようと思い、いろいろ挑戦してみます。たとえばスプーンで食べたり、自分で洋服を脱ぎ着したり、ところがやってみると一人では上手にできない事実を知ります。すると、思い通りにいかないことにかんしゃくを起こしたり面倒になり、やってもらったほうが楽だということも学習してしまいます。 そんな時、自分のいいなりになってくれる人という意味で、おじいちゃん・おばあちゃんは格好の逃げ場となります。「おじいちゃん・おばあちゃんがいい!ママはイヤ!」と言うのは当然なのです。だから、ママとして、イヤと言われたからと自信をなくすことはまったくありません。 また、バカという言葉にもひるむことはありません。幼児は大人がどんな時にひるむか本能的に知っていて、叱られている時に「痛い!」「怖い!」「嫌い!」という言葉をよく使います。バカもそう云ったものの一つです。あまり、反応すると、余計効果があると思い、使うようになりますからバカと言われても涼しい顔をして反応しないことです。 |
所見
幼いからと放置せず、お子さんの成長のためにしっかりものごとの良し悪しを伝えようとしているお母様なのですね。だから、子どもにとっては都合が悪く、おじいちゃん・おばあちゃんに逃げたいのだと思います。 たまに来たおじいちゃん・おばあちゃんにとって孫は遠慮なくかわいがることのできる対象です。それを教育上よくないからと、母親と同じように厳しくしろ、かわいがるな、と言うのは酷な話です。 おじいちゃま・おばあちゃまのいらした時には見て見ぬ振りをしてください。ただし、見ているとさとられてはいけません。見ていたら叱らない訳にはいきません。そうでないと、一貫性がなくなり、悪い意味で大人の目を気にする子になってしまいますから。 また、おじいちゃん・おばあちゃんに関係なく、ママと子どもの日頃の関係が大切です。叱られたりした時にママから逃げようとするのではなく、ちゃんと話を聞く子にしておくことです。年齢的に今その関係ができていなくても問題はありません。でも、徐々にそうなるよう、コミュニケーションのスキルをあげる努力をなさってください。 |