子育て Q & A |
Q 2歳児(女児)のお母様からのご相談 |
「早く」「急いで」と言うのはよくない、と聞き、「次はこうするんだったねー」と言うような形で話してやります。でも少しも焦る様子もなく困ってしまいます。
一つ注意すると、前のことを忘れて抜けてしまうような感じです。どう対応してやったらいいでしょうか? 慌てさせるのは違うと思うのですが、もう少し、周りの様子や状況を感じる意識を持って欲しいと思っています。 主人も私もおっとりしているところがあり、そういった意味で娘のお手本になれる要素が欠けているように思って反省しています。なので、具体的にどうしていったら現状を改善できるかいつも悩んでいます。 |
A
『早くしなかったので、損をした』という体験を積ませる以外にありません。 つまり、「○○ちゃん、今日お天気がいいので、ママの御用の前に公園にお出かけしようと思うんだ。でも、お時間があまりないから、少し急いでお支度してくれる?」という様に言葉かけをしてください。 その時ゆっくり行動しているようなら、お支度が終わる寸前に「こまったわ。さっきママが急いでお支度してねって言ったのに、○○ちゃんがゆっくりお支度していたので、お時間がいっぱい過ぎちゃったの。だから公園に行く時間がなくなっちゃったわ。残念ね。」 お子さんが行くと言っても取り合わず、「○○ちゃん、ママはさっき何と言ったのかな?お支度の前にちゃんと早くしてねと言ったわよね。それをゆっくりしていたのはあなたでしょ、ママではないのよね。」 それでも納得しないようなら 「公園にいけなくなったのはママのせいではなく○○ちゃんのせいでしょ。それを今になって行くって言われても行くことはできません。」と言いましょう。 まだくずっているようなら、急に明るい表情で 「いい事考えた!○○ちゃん、今日はだめでもあ・し・た、明日公園に行こうか?明日、早くお支度できたら公園にお出かけしよう。…よかったねえ、明日早くお支度できたら公園にいけるのよ。楽しみねえ」 という様に話してください。この時大切なのは、今はお約束を守れなかったけれど、守れればこんな良いことがあると云う事を知らせることなのです。それにはできるだけ明るい表情をしてご自身の気持ちの切り替えをすることが大切です。どうぞ、しっかり演技してくださいませ。 |
所見
昔から「親に似ぬ子は鬼っ子」と言いますが、親に似た子も鬼っ子です。つまり、親自身が、自分の中で治したい面や好きになれない面を意識しているのに我が子がそっくりだと云う様な場合です。でも、これは誰でも必ず感じることで、感じ方が強いか否かなのです。 が、のんびり屋さんの場合、集団生活に入る前になんとかしてあげたいと思うのは親心で、周りにばかり気をとられるようでは困りますが、完全なマイペースでは確かに集団生活の中では本人自身が困ることが起きてきます。 そんな時は叱ったり、やってあげることでフォローしようとするのではなく、自分自身で自分を管理することに気づかせましょう。幼いなりに自分の行動と結果の因果関係がわかるようになることが自己責任を持てるようになる一歩だと言えます。頑張ってください。 |