子育て Q & A
 Q  2歳児(男児)のお母様からのご相談
 上の子(2歳・男の子)が下の子(1歳・女の子)にやきもちをやきます。知らないところで下の子に意地悪をしているようなのです。

 とても明るくて話もよく聞いてくれるのですが、時々「ぼくの気持ちをわかってくれない!」というような表情で私を見ます。

 二人は年子です。どうしたらよいのでしょうか?

 A 「下の子が生まれると上の子がやきもちを焼く」というのは珍しいことではありません。まして、幼いうちは女の子より男の子の方が甘えん坊です。周りのおじいちゃま・おばあちゃまが下のお子さんを可愛がるからといって、誰も責める事はできません。

 でも、上のお子さんが赤ちゃんがえりしたり下のお子さんをいじめるような事があると、お母様としてはご心配ですね。年子だと上のお子さんも幼いのでつい同じように扱ってしまいがちですが、幼いうちの1ヶ月1年の違いは大きいのです。ちゃんとその月齢にあわせて接してあげる事を心がけましょう。

 具体的には次のようになさってください。

 積み木遊び→「1歳のお子さんには色や形を知らせ、2歳のお子さんには積み上げ方を指導する」

 ブロック遊び→「下のお子さんにはブロックを渡しながらどうぞ・ありがとうと云った言葉を耳に入れ、2歳のお子さんにはブロックをつなげてレールを作る方法を知らせ一緒に遊ぶ」

ボール遊び→「下のお子さんには大きなゴムのボールを与え時々お子さんのほうに転がしてあげる。上のお子さんにはボールをほおってキャッチさせる。」というように。

 なにより大切なことは上のお子さんに「赤ちゃんならできないけれど、お兄ちゃんだからできる」という自負を感じさせることです。

 下の子はお世話をしなければならないけれど、あなたは一人でできるからお母さんは助かるわと言うように言葉で言ってあげてください。

 赤ちゃんがえりして下の子と同じように扱ってもらっても、上のお子さんの本心は満足ではないはずです。それより、お兄ちゃんお姉ちゃんとして認めてもらえることで幸せを感じ、下のお子さんに優しくする余裕も生まれるのです。片や動きたい盛り、片やまだまだ活発に動けないというように年子の母親は大変な思いを毎日なさっていると思います。が、長い目で見れば大変な時期はあっと言う間です。どうぞ、がんばって子育てをなさって下さいませ。

所見  幼いお子さんのいる生活は本当に気の休む時がありません。が、皆さんがんばって子育てをしていらっしゃいます。言い方を変えれば、大変なのは「私だけ」ではないと言うことです。

 「子どもは生まれて2〜3年で、育ててもらうお礼をみんなしてしまう」という言葉があります。

 かわいいさかりの時期を大変大変と思うだけで終わってしまうのはもったいないと言えます。どうぞ、お子さんとのコミュニケーションが楽しいと思えるよういろいろ工夫してみてくださいませ。