30、将来成功する子に育てるために(自分を生かして他人を認める)

 まず、成功するとはどういう事でしょうか。私は人生の成功とは、幸せを感じて生活出来る事だと思います。この点において私は幼児教育が天職と思える自分が幸せであり成功したと感じています。

幼児を見ていると泣き笑い、実に素直に感情を表します。2歳児位では自己主張がぶつかり合い些細な事で大もめします。ところが5歳児にもなると意見がぶつかっても自分の思いを上手に伝え、他の意見を聞き調整する者が出てきます。

このように、自分を生かして他人を認める事は、将来成功する為のキーワードだと思います。どんなに能力がある人でも、世間に認められなければ成功は望めません。そこで人の支えや協力を得る為には自分を生かし他人も認める事は重要なポイントであり、幼い内からそうしたものを身に付けるべきだと思います。

 

具体的にどうすれば良いでしょう。それは早い内から自分を表現する術と、色々な人がいる事を知る事です。

その為には言葉や文で自分の考えや思いを表現するスキルの習得が不可欠です。他に絵や音楽、行動等で表す事も出来ますが前者の方が即効かつ効果的です。ですから言葉を話す、文字を書く事は、それが最終目的なのではなく伝達手段として相手に自分の思いを自在に伝えられてこそ意味がある事を教えていかなければならないのです。

一方、色々な人がいる事を知る点については、知る事イコール理解する事を意味します。それも表面的なものでなく、相手の行動パターンから、細かな感情を予想し、認める事が大切なのです。その中から互いの接点を見出す事も可能となり、結果的に敵を作らずに済み、精神的にも楽になれるのです。

また、成功した人の多くは、強い信念を持っています。『こうしたい』という思いが強ければ行動力や集中力が増し実現性も高まります。

しかし、これらが身についても、活かすべき自分がなければ意味がありません。学習や日常生活等様々な体験を通し、人間的に豊かに成長することは、優先事項です。それらを通し、集中力や根気を身につける事が同時に、意志の強さを育み、成功する鍵を自ら手にする事になるのです。