今年を振り返って

                                     平成21年12月1日

 早いもので今年ももう12月です。昨年の正月は次女の彼が「娘さんをください」と自宅へ。初めてのことで迎える側も大騒ぎでした。

 今年の正月は長女から「今年中に結婚したい」との報告があり、七夕に入籍。式は来年二月予定ということで、お相手が自宅にきたり、お相手のご両親との顔合わせが教育実習が終わった日曜日。本当にバタバタでした。

 次女は今年10月に無事に長男を出産。でも、妊娠中は大変でした。初期は切迫流産で入院、やっと落ち着いたと思ったら、今度は切迫早産で8月に実家(私の自宅)のそばの病院に入院、毎日見舞いました。その夏休み中も夏季保育大学他で私は毎日のように大学に通っていました。

 退院後も絶対安静。出産後も新米おばあちゃんとしては良いおっぱいが出るようにと、三食食事の世話をしながら夜は大学院へ。

 その間も月曜はスクールカウンセラーとして幼稚園へ。金曜は三田校へ、それ以外は松戸教室と、かれこれまったく休みのない日々を3ヶ月以上続けていました。そうそう10月末には、アイ・インターナショナルスクールのハロウィンパーティにオムニパークの子ども達と参加し、楽しい時を過ごしてきました。

 実は、正月の三が日も終わらない頃から、日本保育学会(今年は千葉大にて)で行なう口頭発表の論文の締め切りで、これまた大騒ぎでした。

 5月には無事に終わりましたが、結局来年(松山東雲大学)も発表を行なうことになり、子育て支援という視点でオムニパークの保護者の思いを検証するため、卒園児のお母様方にアンケートを送付。そのアンケート作成のため、つい先日まで大騒ぎでした。今月末まとめ始め、きっとまた来年の正月もジタバタすることだと思います。

 そもそも今までの日常でも何人分かをこなしていたはずなのに、4月からは大学院生になってしまったものですから、今年は忙しさに拍車がかかった感じです。

 上記に書かせていただいた間も日経キッズプラスの取材や他の取材や原稿書きが入り、来年早々母校の付属幼稚園での講演もあり、その準備もあります。なんだか、「歩きながら考える」のではなく「走りながら優先順位の高い順にこなしている」という感じです。

 ともあれ、来年4月に還暦を迎える今年、娘二人が結婚(長女の式は来年2月予定)できているだけではなく、次女のおかげでおばあちゃんにもなることができました。主人は「亭主元気で外が良い」を地で行くような人なので、もっとも手がかからない。それどころか、日本中どこにいても携帯で愚痴を聞いてくれる本当にありがたい主人です。

 好きな学びの機会を与えられ、家族が皆健康でいること、本当にこれは感謝以外のなにものでもありません。教職大学院ということで、実習を通して素晴らしい先生方にもお会いでき、素晴らしい子どもたちとも出会うことができました。これで文句を言ったらばちが当たりそうです。ともあれ振り返ると、よく乗り切って頑張ってこれたと感じています。

そんなこんなで、ホームページの更新もままならず、夏季課題作品も皆さんが頑張った作品にデジタル処理が終わったところまででストップし、アップできずに申し訳なく思っております。すみませんでした。

 日曜日、たまたま見たタモリさんが司会の番組に、吉祥寺で受験塾を開いておられる先生が出ていました。正直、少し前まで私も同じようなことを言っていたと思います。やっていることも似たようなことでした。受験に対する着眼点は同じだと思いました。

 ただし、少しずつ違いは感じました。△の構成でパズル的に子ども達は△を置いていきましたが、先生は何もおっしゃらず「できた」と認めておられました。私的には不可です。なぜなら、小学校受験が最終目的ではなく、これから育つ子ども達に図形のセンスを身につけさせることが大切だからです。

 △と△で一回り大きな△を作らせ、それの応用で大きな△を作ることに意義があるからです。他にも、顕在的カリキュラムは同じでも潜在的カリキュラムの違いを何箇所も感じました。

 特に、4歳児の子ども達が勝手な行動をしているとき、先生が『どうしようもない』といった表情をなさっていたのは、とても違和感を感じました。受験塾の先生としては立派でも、子どもと接する大人としては違うと思われるところが何箇所もありました。

 私も、ともすれば専門家として一段高いところから保護者の方々にモノを言いがちだったと、反省しております。今年、新米おばあちゃんになったことで見えたことがたくさんありました。幼稚園の未就園クラスのお母様方にお話をさせていただきたとき、今までの講演とはあきらかに反応が違ったことを思い出します。

 再来年の3月には卒業と同時に専修免許・修士の学位をいただけます。これからも教師としての自分を検証・研鑽し、本当の意味で保護者の後ろ盾、応援団長であるようにと願っています。

 さあ、残り僅かとはいえ、これからクリスマス会もあります。子ども達やお母様方、皆さんが楽しんでいただけるような楽しい会になるよう準備が残っています。頑張るぞ!

                                                  福岡 潤子