1、子育てを成功させるため

 

いじめ、不登校などの教育問題や事件を通して今、幼児教育が注目されています。でもなぜ幼児教育か、と少し踏み込むと「三つ子の魂百まで」とか、人間の脳は幼児期に形成されるという話を挙げる方はいても、より具体的な答えを求めると「?」となってしまいます。

このように大切だと知っていてもよくわからないのが幼児教育です。幼児期のお子さんを持つ方は、楽しく成功する子育て方法を知りたいとお考えでしょう。ここではそういったことを私の経験や実例を交えながら説明していきたいと思います。

 

その前に私、福岡潤子の自己紹介をします。私は幼稚園教師を十年余り務めた後出産を機に退職、子育てが一段落つくと同時に進学系幼児教室を経て、松戸市に『母と子のオムニパーク』を設立して現在に至っています。

教室の名称にあるように、お母さんにも授業に参加して頂き、我が子の様子や教師の子供に対するアプローチを直接見て頂いて御自身の子育てに役立ててもらうことをコンセプトとしています。

というのも長年幼児教育をてがけてきた経験から幼児教育の担い手としての母親の存在の大きさをとても感じたからです。「10年前の母親と今の母親は違う」とよく言われますが、最近は日本人自身が変わってしまったのではと思うくらい母親気質も変化してきています。そうしたことを無視して子供だけを指導しても、最も長い時間子供と接しているのは母親である以上母親自身を導かない限り指導の効果も限定されてしまう、こう考えたのです。

 

こうして母親と子供の二人三脚の指導を続けて十二年。数多くの子供とお母さんを指導して、その蓄積もかなりのものになりました。

最近子育てが不安だという意識調査が様々なメディアを通じて報告されています。しかし私の教室の父兄は「何かあっても先生にお聞きすれば、今何をしたらよいか応えて下さる」と言います。子育てとはちょっとしたコツを会得したり悩みを解決することで劇的に楽しくなるものです。その証明がこうした子供の数に表れているものと思います。

 こうした実例を幼児教育とからめて紹介し、多くの人が子育てを楽しめるようにしたい。またこれを機会に幼児教育の重要さを知ってもらい、その結果各所でクローズアップされ研究されることによってより多くの未来の子供たちを幸せにできればいいなと思っています。

 

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