22、本好きな子に育てるテクニック(まずは親しませよう)

絵本は幼児の心の栄養です。体の栄養に気を配るように、絵本を与える時もどんな栄養素(ジャンル)をどんな料理方法(見せ方)で与えようかと配慮する事が大事です。

「同じ本ばかり読まされちゃって」という声も耳にしますが、そんな時は『絵本も咀嚼し消化するには時間がかかるんだ』と考え、本人が納得する迄何回も読んであげましょう。

また、毎日本を2冊は読む習慣をつけましょう。1冊はあなたが栄養の事を思い浮かべ好き嫌いをさせないようあらゆるジャンルから、残り1冊は子供に選ばせます。それによって幅広い知識と、好きなジャンルの深い知識を同時に刻み込んであげられるのです。

 

 絵本に興味を示さない子の場合、本以外ならば何か好きなものがあると思います。そこで、それを主人公に画用紙に絵を描いたり、広告写真を貼るなどして手製の絵本を作ってはどうでしょう。主人公に子供の名前を付けたり、話にハプニングを盛り込むなど好みの内容の手づくり絵本を作れば、幼児はわくわくしてページをめくる事でしょう。こうした工夫で子供は徐々に本好きに変身します。

 

年齢毎にはどのような本をどの様に与えたら良いでしょう。私はこう区分しています。

1歳児 読み聞かせの楽しさを教える。ページの順番にはこだわらない。同じ本やページばかり見たがっても、じっくり付き合う。

2歳児 繰り返しのある本、簡単な仕掛け絵本や絵や色のはっきりしている本を選ぶ。母親が創作してみるのもよい。母親も絵本の世界を楽しむ事が大切。

3歳児 話の展開のある物語絵本を与え、その面白さを知らせる。道端の花や虫もすぐに調べるのに便利なので幼児が持ち運べる小型の図鑑を与える。

4歳児 身近な自然や不思議に気付かせる為、自然科学ものを中心に。外国の絵本も選び、視野を広げる。悲しい寂しいなどの感情を刺激するものも選ぶ。

5歳児 必ず読み聞かせを続ける事。一人でも読めるようになるが、内容に対する理解力想像力が自分で読む時と全く違うので、長い話を毎日少しづつ読み聞かせる。

 

これからますます情報化が進むに連れ、読むスキルの重要性も比例して大きくなります。

本を読む事により情感や知識を育みつつ、素早く文中のポイントをまとめられる能力も、幼い内から読む習慣を身に付けさせることにより育ててあげましょう。

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